ボランティアの単位認定広がらず 文科省把握6校のみ 共同通信配信記事2011年6月7日付 

共同通信配信記事2011年6月7日付

ボランティアの単位認定広がらず 文科省把握6校のみ

 文部科学省が東日本大震災での学生のボランティア活動を単位として認めることが可能との通知を大学に出しているが、単位認定の動きが広がらない。文科省が7日までに把握したのは6校だけ。大学側からは「活動をどう単位に認定するのか難しい」などの声が上がっている。

 文科省によると、6校は、山形大、岩手大、滋賀大、大分大、明治大、文教大。単位認定を文科省に報告する義務はなく、ほかの大学が認定している可能性もあるが、数は少ないとみられる。

 このうち、明治大は文科省の通知を受け、全学共通の「東日本大震災に伴うボランティア実習」を開設。事前講義や現場での活動、リポート提出などで2単位が認定される。同大の担当者は「被災地で学生が微力でも力になれたら良いし、学生の自主性、社会性の成長にもつながるのではないか」と意義を説明する。

 岩手大も全学共通の「コミュニティーサポート実習」で、約5日間の活動実績とリポートの提出などを条件に2単位を与える。しかし、卒業に必要な単位としては認められないといい、担当者は「学生がボランティア活動をした証明書のような意味合い」としている。

 大分大は、講義に関連するボランティア活動を行った際に、個別に相談して単位認定する。

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