手当過払い防止策指摘/弘大業務実績評価 『陸奥新報』2011年5月25日付

『陸奥新報』2011年5月25日付

手当過払い防止策指摘/弘大業務実績評価 

 弘前大学(遠藤正彦学長)は24日、国立大学法人評価委員会による第1期中期目標(2004~09年度)の業務実績評価の結果を公表した。中期目標の達成状況について「教育に関する目標」など7項目中4項目で「良好」の評価を受けた一方、全体評価では弘大医学部附属病院で04~09年度の6年間に超過勤務手当の過払いがあった問題が挙げられ、「徹底的な原因究明、再発防止に向けて全学的な徹底した取り組みが求められる」と指摘された。

 中期目標の達成状況については、7項目が5段階で評価された。「教育」「研究」「社会との連携、国際交流」「財務内容の改善」の4項目は中間評価(04~07年度)から変わらず、3項目が「良好」、1項目で「おおむね良好」の評価を受けた。

 「業務運営の改善および効率化」は「不十分である」から「おおむね良好」に、「自己点検・評価および情報提供」は「おおむね良好」から「良好」にそれぞれ中間評価から一段階上げ、一方で「その他業務運営」は「良好」から「おおむね良好」に一段階評価を落とした。

 「業務運営―」「その他―」の2項目では病院の過払い問題が指摘された。この点が響き評価が上がらなかったことに、会見した藁科勝之副学長(総務担当理事)は「問題については誠に遺憾」としながらも「法人自体が問題を明らかにして速やかに対応策を取った。その点を法人評価委も認めてくれてもよかったのでは」と述べた。

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