香川大新学長に長尾氏/医学部出身は初『四国新聞』2011年5月25日付

『四国新聞』2011年5月25日付

香川大新学長に長尾氏/医学部出身は初 

 香川大は24日、一井真比古学長(66)の任期満了(9月30日)に伴い次期学長を決める「学長選考会議」を開き、元同大医学部付属病院長で県厚生農業協同組合連合会代表理事理事長の長尾省吾氏(69)を選出した。医学部出身の学長は初めて。任期は10月1日から4年間。

 香川県高松市幸町の同大で会見した長尾氏は「組織改革や経営、地域貢献など香川大は非常に難しい時期を迎えている。これまでの経験を生かして頑張りたい」と抱負を述べた。

 2004年の法人化から3度目となる学長選には、長尾氏のほか、伊藤寛理事・副学長(65)、加野芳正教育学部教授(57)の3氏が立候補。

 この日は、講師以上の教員と課長級以上の事務職員らを対象にした学内投票(投票資格者541人)の開票もあり、投票総数448票(投票率82・8%)のうち、長尾氏と伊藤氏が179票で並び、加野氏81票、白票9票だった。

 学部長や経済界の有識者ら学内外の委員13人(欠席1人)で構成する選考会議では、学内投票上位の2氏を軸に各候補者の面接結果や所信表明の内容などを総合的に判断。今後は、東日本大震災の影響で大学運営費の削減が見込まれることから、県内2総合病院の経営を立て直した実績などを持つ長尾氏を新学長に選出した。

 香川県三豊市(旧三野町)出身の長尾氏は岡山大医学部卒。専門は脳神経外科で、香川医科大医学部教授を経て、03年10月から香川大医学部付属病院長。08年7月からは県厚生農業協同組合連合会代表理事理事長を務めている。

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