社会人第一歩が失業? 学生 就活ホンネ討論 『しんぶん赤旗』2011年5月23日付

『しんぶん赤旗』2011年5月23日付

社会人第一歩が失業? 学生 就活ホンネ討論

 「超氷河期」といわれる就職難の打開、過熱する就活のあり方を考える「やっぱ、おかしい日本のシューカツ!? 学生がホンネで語ろう! 就活シン ポ2」(主催・同実行委員会)が22日、東京都内で開かれ、青年や学生ら70人が参加し、中継されたニコニコ動画の来場者150人、260コメントが寄せ られました。シンポ1回目は、2010年12月にありました。

 働く先輩に聞くセミナーや中小企業など8団体が参加した合同就職説明会を開催。

 シンポジウムでは、大学4年生が、何十社も内定をとれず、強圧的態度の圧迫面接を受けるなど苦しい胸の内を語り、大学ジャーナリストの石渡嶺司さん、アドバンスト・ソフトの小柳忠章社長、日本共産党の宮本岳志衆院議員らが就活のあり方を語りました。

 小柳氏は、中小企業は良い商品をつくり、要求に早く応える仕事をすることが求められており、学生時代に学びと遊びも大切に、社会でどう役に立ちた いかを考えて職業選択してほしいと話し、石渡氏は、就活時期の後倒しや勉学との兼ね合いができる就活の改善を求め、高額な交通費を負担する地方の学生に国 が応援すべきだと話しました。

 宮本氏は、経済状況によって就職が多大な影響を受ける現状を放置せずに、大企業の採用枠を増やすなど社会的責任、政治が若者の就労を支援する責任があると、労働や就活のルールづくりを提案しました。

 都内私立大学4年生は、「いまの就活に疑問を持っていましたが、宮本さんが社会人の一歩が失業者でいいのかと、学生の思いを代弁し、共感してくれる人がいてうれしかった」と話しました。

 

Proudly powered by WordPress   Premium Style Theme by www.gopiplus.com