けいはんな拠点完成 京都府立大 産学公連携で研究推進『京都新聞』2011年4月28日付

『京都新聞』2011年4月28日付

けいはんな拠点完成 京都府立大 産学公連携で研究推進

 京都府立大が、京都府精華町北稲八間の旧花空間けいはんなに整備していた精華キャンパスの「産学公連携研究拠点施設」が完成し、27日開所式が行われた。関係者が植物工場やダチョウを使った抗体などの研究が行われる施設を見て回った。

 拠点施設は、同大付属農場に隣接し、2009年3月に閉園した旧花空間けいはんな(広さ約7ヘクタール)を約3億1500万円かけて整備した。フラワーホールを植物系、管理棟を動物系の実験研究棟に改修。ほかに温室やダチョウ研究スペースを備え、今後、ダチョウ約50羽の飼育施設も作る。芝生広場や展望台周辺は月、火曜を除く午前9時~午後4時半、一般開放する。

 入居企業と同大学の研究者が共同研究を行うシステム。植物系では、屋内で野菜などを栽培する植物工場プロジェクトに取り組み、動物系ではダチョウの卵から採取したインフルエンザなどの抗体を使った研究を行う。すでに計4企業・団体の入居が決まっている。

 開所式には関係者約50人が出席。渡辺信一郎学長が「大学発ベンチャーや新産業創出を推進し、関西学研都市の活性化を図りたい」とあいさつ。出席者が担当者の説明を聞きながら研究設備などを回った。

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