地域医療センター開所 佐賀大学 若手専門医の育成推進『西日本新聞』2011年4月28日付

『西日本新聞』2011年4月28日付

地域医療センター開所 佐賀大学 若手専門医の育成推進

 県内の医師不足の解消につなげようと、佐賀大学は医学部付属病院(佐賀市鍋島)に「地域医療支援センター」を開所した。産婦人科など専門医が不足する分野での人材育成を進め、地域の医療態勢の充実を図る。

 施設は鉄筋コンクリート3階建て。延べ床面積1069平方メートル。厚労省からの補助金など3億3千万円かけて建設した。

 県内では救急や産婦人科などの分野で医師が不足しており、同大は昨年、学部内に地域医療支援学講座を開設。臨床研修を終えた若手医師を対象に、専門医の育成を進めており、センターはその拠点施設となる。

 センターには、超音波を使って体内を調べる機材や救急医療技術習得のための機器やカンファレンスルームなどが完備され、5人の医師が指導する。2015年度までに、専門医30人の育成を目指す。

 また患者のカルテ情報やレントゲンの画像などをインターネットで共有する設備も整え、地域医療の効率化を目指すほか、救急機材を搭載したドクターカーも配備し、救命率の上昇を図る。

 杉岡隆センター長は「医師不足の解消に加え、地域医療の核となれるような施設を目指していく」としている。

Proudly powered by WordPress   Premium Style Theme by www.gopiplus.com