東京農工大、サマータイム導入-全学で1時間前倒し 『日刊工業新聞』2011年04月29日付

『日刊工業新聞』2011年04月29日付

東京農工大、サマータイム導入-全学で1時間前倒し

 東京農工大学は6月20日からサマータイム制を導入する方針を固めた。農・工学部2キャンパスの全学で、学生約6000人が授業や研究に取り組むスケジュールを1時間前倒しにする。

 すでに建物ごとの電力消費を計測して省エネルギー化につなげる“見える化”の仕組みを築いており、サマータイムの節電効果が把握しやすいという。震災後のサマータイム制導入は企業の事務部門で出はじめているが、大学の実施表明は初めて。

 東京農工大学では8時45分の講義開始や、職員の休憩時間に当てる昼休みなどを1時間前にシフトすることで電力消費のピーク時間をずらす。この結果、総電力消費量がどの程度削減できたかが“見える化”システムで明らかになるため、中規模大学による実証実験としての役割も意識してサマータイム制度を導入。他大学に参考にしてもらう。

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