学生の支援活動、大学が後押し 授業「公欠」、バス用意『神戸新聞』2011年4月16日付 

『神戸新聞』2011年4月16日付

学生の支援活動、大学が後押し 授業「公欠」、バス用意 

 東日本大震災から1カ月余りが経過し、県内の各大学で、学生のボランティア活動を後押しする動きが本格化している。活動期間中は大学の授業を「公欠」扱いにしたり、バスを用意して被災地に学生を送り出す大学もある。ゴールデンウイークには、多くの学生が被災地を目指すとみられる。(中島摩子)

 震災当初は、被災地の受け入れ態勢が整っていないことなどを理由に、各大学は学生に自粛を呼びかけていた。しかし、被災地の人手不足は深刻で、受け入れ側も対応できる状況になってきたため、文部科学省は今月1日、全国の大学に対し、学生がボランティアに参加しやすい環境作りを求める通知を出した。

 神戸大は、ボランティア活動中の授業を1学期通算2週間まで「公欠」として取り扱う▽活動を理由に休学する場合は授業料免除等の支援をする‐などを決定。学生には活動内容を事前に届け出るよう求めている。

 12日にはボランティア活動説明会を開催。ゴールデンウイーク中に、学生約20人ずつの2グループを被災地に派遣し、岩手県大槌町、陸前高田市などで、がれきの撤去や避難所での活動を行う計画もある。

 県立大は、ボランティアの登録制度を設け、15日からホームページ上で学生の募集を始めた。県の「ひょうごボランタリープラザ」と連携して活動するという。

 甲南大も15日、事前に活動を届け出て、活動後に報告書を出せば、授業を欠席しても不利益にならないよう担当教員に配慮を求める制度を始めた。仙台市の東北福祉大と連携協定を結ぶ神戸学院大では21日、約20人が大学が用意したバスで被災地に出発する。

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