東日本大震災:県、節電実験 企業、大学など協力--きょう午後5~7時 /新潟 『毎日新聞』新潟版2014年4月13日付

『毎日新聞』新潟版2014年4月13日付

東日本大震災:県、節電実験 企業、大学など協力--きょう午後5~7時 /新潟

 東北電力が夏には実施する可能性があるとしている計画停電を回避するため、電力消費量が増加する夕方から夜間にかけて集中して節電しようと、県が企業や一般家庭などに呼びかけている「ピークカット15%大作戦」の初めての社会実験が、13日午後5~7時に行われる。

 県が例示した節電の取り組みは、工場やオフィスを操業しない▽操業する場合、ラインを一部停止し、稼働率を下げる▽エレベーターの一部停止▽暖房の設定温度を1度下げる▽店舗の営業を行わない▽自家発電への切り替え▽家庭で熱を出す家電機器は使わない--など。節電への参加は強制ではなく、病院や公共交通機関は対象外。県は節電効果を14日に公表し、27日の2回目の実験に生かす。

 新潟、長岡商工会議所などは会員企業に節電への協力を呼びかけている。米菓メーカーの亀田製菓(新潟市江南区)は県内4工場の一部のラインで、実施時間帯の稼働を避け、従業員の食事時間に充てる。また顧客からの電話相談の受け付け終了時間を通常より早め午後4時までとする。

 新潟大学(同市西区)も社会実験に協力するとして、講義は通常通り行うものの、職員の定時(午後5時15分)退庁の徹底や、体育館など電気を使う課外活動の時間変更を学生に働きかける。

 百貨店の三越、伊勢丹の新潟店(同市中央区)はともに平常通り営業を行うが、不要な照明を消すなど節電をより徹底するという。【小川直樹】

Proudly powered by WordPress   Premium Style Theme by www.gopiplus.com