信大が教育改善へ新拠点「高等研究センター」開設『信濃毎日新聞』2011年4月7日付

『信濃毎日新聞』2011年4月7日付

信大が教育改善へ新拠点「高等研究センター」開設

 信大(本部・松本市)は6日、今月1日付で行った組織改正と役員人事を発表した。組織改正では、大学全体の教育の改善と質の保証を担当する「高等教育研究センター」を松本キャンパスに新設。産学官連携推進本部には「リサーチ・アドミニストレーション(RA)室」「輸出監理室」を新たに設けた。

 同センターは、1年生の基礎・教養教育を担当する全学教育機構の「高等教育システム開発部」を独立させた。学生の成績評価方法を統一することなどで授業の質の保証につなげ、教育方法の改善も支援する。就職やメンタルヘルスなどを担当するセンターと連携し、学生支援の質の向上でも中心的役割を果たす。

 センター長には前信大病院長で、医学部小児医学講座の小池健一教授が就いた。

 RA室は、国立大の独立行政法人化で学外から研究資金を獲得する必要が高まったため、研究費の申請や獲得後の事務を担当し、教員が研究に専念できるようにする。松本キャンパスと工学部キャンパス(長野市)にスタッフを置き、公募情報の収集や申請書作成などに当たる。

 輸出監理室は、大学が提供する技術や研究内容が、大量破壊兵器を開発している恐れがある国や組織からの研修生、留学生に渡る可能性がないかチェックする。技術や研究内容の輸出、海外学会での発表などを点検し、啓発も担当する。

 役員人事は、信大病院長の交代に伴って新病院長の天野直二氏を理事(病院担当)、副学長(保健管理担当)に新任。文部科学省出身で元独立行政法人防災科学技術研究所企画部長の鈴木隆氏も理事(環境施設・企画調整担当)に新任した。任期はともに前任者の残任期間で9月30日まで。小池前信大病院長は副理事・副学長(教育・学生支援担当)となった。西尾典真理事は退任した。

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