実家被災の学生に奨学金月5万円 都留文科大『朝日新聞』山梨版2011年4月5日付

『朝日新聞』山梨版2011年4月5日付

実家被災の学生に奨学金月5万円 都留文科大

 都留文科大学(都留市田原)は4日、東日本大震災で実家が被災した学生に対して、毎月5万円の特別奨学金を給付することを明らかにした。県内大学では東北出身学生の比率が高い同大学として被災者支援策を手厚くする。

 給付対象は、実家の家屋が全壊、流失したり、保護者など学費を負担する人が死亡・行方不明になっていたりする学生。間もなく申請受付を始め、4月分から1年間給付する予定だ。

 学生数約3千人の同大では、大震災発生時点で約440人の東北地方出身者が在籍。実家が被災した学生に対する授業料減免措置や、卒業予定者の荷物の運び先が被災した場合に大学で荷物を預かることを決めていた。特別奨学金はこれらの追加支援策で、とりあえず今年度限定という。

 同大学では保護者で組織する大学後援会が、被災学生に対して当面の生活費や帰省旅費を緊急融資しているほか、東北地方出身の学生でつくる東北県人会も故郷の支援のため、震災直後から大学の内外で募金活動を活発に続けている。

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