『富山新聞』2011年4月5日付
地域、日本、世界に発信できる大学 富山大の遠藤学長が就任会見
1日付で就任した遠藤俊郎富大学長は4日、同大五福キャンパスで会見を行い、「地域、日本、世界に発信できる大学として継続的に発展していきたい」と今後の富大像を描いた。
遠藤学長は大学の使命として、教育、研究、社会貢献と大学の健全運営を挙げ、「全国で初めて三つの大学が統合して誕生した経緯を大切にし、教育、研究を通じていかに良き人材を育てるかに重点を置く」と強調した。
一方、教養教育の現在のあり方については「どうするかは課題」とし、3大学が再編統合した2005年10月にかわした覚書を積極的に見直していく方針を示した。
厚生労働省からの補助金に不適切な経理があったとして2月に医学部の教授が諭旨解雇となったことについては「真摯(しんし)に受け止め、再発防止に努める」とした。
会見には政策・財務担当の倉知正佳理事・副学長、社会貢献担当の丹羽昇理事・副学長、教育担当の山口幸祐理事・副学長、研究担当の畑中保丸理事・副学長、情報・広報担当の広瀬貞樹理事・副学長、総務・労務担当の鹿野芳郎理事・事務局長も出席、それぞれが担当する業務と抱負を述べた。
このほか、平井美朗副学長が教員データベースなど、附属病院長の井上博副学長は医療、松崎一平副学長は教養教育、西川友之副学長は学生支援、武山良三学長特別補佐は芸術文化地域連携を担当することが報告された。
1日付で就任した経営協議会のメンバーは次の通り。
▽学内委員 遠藤俊郎(学長)倉知正佳、丹羽昇、山口幸祐、畑中保丸、広瀬貞樹(以上理事・副学長)鹿野芳郎(理事・事務局長)井上博(附属病院長)
▽学外委員 泉良平(富山市民病院長、全国医師会勤務医部会長)植出耕一(副知事)小野寛(高岡市万葉歴史館特別顧問)北野芳則(元YKK副会長)久和進(北陸電力社長)寺林敏(県教育長)中島恭一(富山国際大学長)藤井邦夫(元県弁護士会長)松井竹史(県薬剤師会長、テイカ製薬社長)矢野正子(聖マリア学院大学長)吉本高志(独立行政法人大学入試センター理事長、前東北大総長)