132大学が入学式中止・延期 震災で、授業延期も115校『日本経済新聞』2011年4月1日付

『日本経済新聞』2011年4月1日付

132大学が入学式中止・延期 震災で、授業延期も115校

 震災の影響で4月初旬に予定していた入学式の中止・延期を決めた大学が132校に上ることが1日、文部科学省のまとめで分かった。前期授業の開始時期を遅らせることを決めたか検討している大学も115校に達した。被害が大きかった東北地方の大学だけでなく、東京電力の計画停電による混乱を懸念する首都圏の大学でも授業延期などが相次いだ。

 入学式を中止・延期した132校のうち、51校が被害の大きかった東北地方と茨城県だった。首都圏も含めて余震や停電の際に安全を確保できないと判断した大学が多く、式を開く場合でも時期を5月初旬にずらすケースが目立った。深刻な被害を受けた被災地への配慮や、節電のため式典を自粛した大学もあった。

 式典の規模を縮小する大学も多い。東京大は恒例の日本武道館での式典は見送り、キャンパス内のホールに新入生代表のみを招いて行う。

 授業開始を4月中旬以降に遅らせるのは61校。39校は5月から授業を始めることを決めた。東北地方では被災したため2010年度の成績評価を終えられなかった大学もあり、すぐ再開するのが困難という。

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