団交再開拒否は不当 道労働委、北大に救済命令 『北海道新聞』2011年4月1日付

『北海道新聞』2011年4月1日付

団交再開拒否は不当 道労働委、北大に救済命令

 北海道労働委員会は31日、2009年度の賃金改定をめぐる北大(佐伯浩学長)と北大教職員組合との団体交渉で、北大側が説明不十分なまま交渉を打ち切ったのは不当労働行為に当たるとして、北大に対し、交渉を再開するよう救済命令を出した。

 同組合は10年3月、道労働委に救済を申し立てていた。命令は、団交を打ち切って退席したり、交渉再開を拒否した北大の行為は、組合運営への支配介入であると認定。交渉再開と、謝罪文を組合に手渡すことを命じた。

 同組合によると、国立大学法人に救済命令が出されたのは全国で2件目、道内では初めてという。神沼公三郎執行委員長は「不正常な団体交渉だったと認められた。大学は命令に服してほしい」と話している。同大は「命令書の内容を十分に精査して、対応を検討したい」としている。

Proudly powered by WordPress   Premium Style Theme by www.gopiplus.com