創造学園大を「不認定」 高等教育評価機構 『朝日新聞』2011年4月2日付

『朝日新聞』2011年4月2日付

創造学園大を「不認定」 高等教育評価機構

 大学などの評価機関、財団法人日本高等教育評価機構は3月31日、2010年度の評価を発表し、学校法人堀越学園経営の創造学園大(高崎市)を「不認定」とした。対象となった11の審査基準のうち8基準で「基準を満たしていない」と判定した。

 審査基準のうち、「教育研究組織」では専任教員の採用や昇任、退職の人事など重要事項が教授会で審議されていないと指摘。「教育課程」では四期制の学期ごとのカリキュラムが整備されていないことをあげた。

 「財務」では、授業料などの収入を上回る短期借入金があるにもかかわらず財務の中長期計画がないことをあげ、改善の必要性を指摘された。財務情報のホームページでの公開を求められた。定員割れを続けている大学の運営改善に向けて理事会が機能していないこともあげた。

 堀越学園の王豊理事長は「改善すべき点についてはすでに実行している。財政上で改善すべき点は理事会として努力をし、指摘を受けた点は真剣に取り組んでいく」とコメントを発表した。

 一方で、大学の「目玉」の一つ、自宅でパソコンを使って学べる制度について、評価機構が単位の認定方法に問題があると指摘したことに「評価機構の判断は間違っている。大学設置基準に抵触していない」と回答したことを明らかにした。

 学校教育法で04年度からすべての大学は教育研究の質を保証するために第三者機関の評価を受けることが義務づけられている。「不認定」とされても、行政処分の対象にはならない。

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