鹿児島大農学部に「焼酎・発酵学教育研究センター」『南日本新聞』2011年3月16日付

『南日本新聞』2011年3月16日付

鹿児島大農学部に「焼酎・発酵学教育研究センター」

 鹿児島大(吉田浩己学長)は4月、2010年度まで5年間開講した焼酎学講座を発展させた「焼酎・発酵学教育研究センター」を農学部に設置する。焼酎や発酵の研究拠点として、地場産業の推進や人材育成を図る。同大が15日発表した。

 同講座で開講した焼酎製造学、醸造微生物学の2部門に加え、発酵基礎科学と発酵文化学を設置。焼酎だけでなく、バイオマス燃料など「発酵学」の研究を本格化させる。鮫島吉廣教授(焼酎製造学)、東京農大名誉教授の小泉武夫客員教授(発酵学)らが引き続き担当する。

 同講座は県、県内焼酎メーカーなどが寄付講座として開設。開講後、39人が卒業し、酒造、食品会社に就職した。吉田学長は「焼酎学講座が地域に果たした役割は大きい。これまで以上に、充実した研究機関をつくりたい」と話した。

 同日は「焼酎学講座5年のあゆみ」と題したシンポジウムを開催。小泉客員教授は「焼酎かすを発酵させて肥料とし植物を育てるなど、環境に配慮した循環型のものづくりが必要になる」と今後のあり方について指摘したほか、講座の研究成果が報告された。

 

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