新産業の創出拠点に/香川大で医工連携協議『四国新聞』2011年3月3日付

『四国新聞』2011年3月3日付

新産業の創出拠点に/香川大で医工連携協議 

 医学と工学の融合による新たな産業の創出について協議する運営委員会(委員長・田港朝彦香川大副学長)の初会合が2日、香川県高松市幸町の香川大であった。参加者は、赤外線を利用する血糖値の測定装置など医療福祉分野を中心にした技術開発の推進を申し合わせた。

 同委員会の設置は、国の2009年度補正予算案でスタートした「地域産学官共同研究拠点整備事業」の一環。県と香川大医学部、同工学部、県経済同友会などで組織し、科学技術振興機構から研究機材の無償貸与を受け、研究を進める。

 初会合には、同大などから選ばれた委員ら約30人が出席。田港委員長が「工学・医学の研究者の相互交流を図り、機材開発や企業との臨床研究を重ね、県独自の産業に育てよう」とあいさつした。

 担当者が、工学部と医学部に同機構が購入した30種類の機材(総額約6億8千万円)を設置することを説明。委員らは、血液を採取せずに赤外線を利用して血糖値を測定する装置▽高機能の義手や義足の製作▽脳内の酸素濃度分析による認知症予防システム―などの開発を進めることを確認した。

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