秋田大・教授への審議不参加措置 医学部内規の撤廃指示『河北新報』2011年2月26日付

『河北新報』2011年2月26日付

秋田大・教授への審議不参加措置 医学部内規の撤廃指示

 秋田大医学部の50代の男性教授が教授会の審議に参加できないのは不当だなどとして大学本部に訴えていた問題で、吉村昇学長は25日、本橋豊医学部長に対し、教授会で昨年12月9日に申し合わせた「コンプライアンス(法令順守)に反する行為をした教授は教授会の入試判定などの審議に参加できない」という内規の撤廃を指示した。

 大学関係者によると、吉村学長は男性教授を入試に関わる審議に参加させない医学部の申し合わせが「男性教授に対する事実上の不利益制裁」に当たると認定した。

 国立大学法人法で、学長は大学全体を「総理」する立場で、職員の人事権のほか、学部の運営を指導し改善できる。吉村学長は、男性教授に対する措置が医学部で決められる範囲を逸脱したと判断した。

 医学部は、男性教授が2009年度入試で合格発表直前に合否情報を外部に流したと認定し、情報を伝えたとされる相手から飲食接待を受け、その相手と関係のある会社から漏えい直前に研究費約400万円を提供されたことも関係する可能性が高いと結論付けた。教授会で「高い倫理性が求められる」として、入試などの審議に参加させないことを決めた。

 男性教授は、教授会の一部審議に参加できない申し合わせは不当だと地位保全を主張。医学部の調査で「健忘症」などと言われ、「侮辱的な発言をされた」人権侵害行為があったと大学本部の人権倫理委員会に訴えていた。

 男性教授の代理人は「大学から連絡を受けていないので、何も答えられない」と話している。

 本橋医学部長は「国公立大2次試験の前期日程があって忙しく、取材に応じられない」と語った。

Proudly powered by WordPress   Premium Style Theme by www.gopiplus.com