≪紹介≫朝鮮学校への「高校無償化」制度即時適用を求める大学関係者の要請書

≪紹介≫
朝鮮学校への「高校無償化」制度即時適用を求める大学関係者の要請

朝鮮学校にいわゆる「高校無償化」制度の即時適用を求める大学関係者の要請書を作成しました。要請書をお読みいただき、賛同いただけるようでしたら、2月27日(日)正午までに下記の要領でご署名をお願いします。

【署名の仕方】
 下記の署名用フォームのページにアクセスし(携帯からでも可能)、必要事項を記入のうえ、送信してください。

https://ssl.form-mailer.jp/fms/9f2ca06b140640

※政府に提出する署名にはお名前と所属大学のみを記します。職位はデータの客観性を担保するために念のために確認させていただくものです。不記入でもけっこうです。

※今回の呼びかけは「大学関係者として」という立場からのものです。何らかのかたちで大学に職を得ていれば教職員の別、常勤・非常勤・有期雇用などの別は一切問いません。もちろん国籍・居住地の別も問いません。

※メッセージをご記入いただいた場合、政府に提出するとともに、報道関係者に公開する可能性があることをご了解ください。不記入でもけっこうです。

※アクセスが集中して送信できない場合は、お手数ですが、しばらく待って再度送信してみてください。その他、ご不明の点については次の問い合わせ先にご連絡ください。

問い合わせ先: msk_univアットyahoogroups.jp
※最新情報は下記ブログにて更新予定です。
http://d.hatena.ne.jp/mskunv/

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2011年2月 日

内閣総理大臣 菅直人様
文部科学大臣 高木義明様
内閣官房長官 枝野幸男様

朝鮮学校への「高校無償化」制度即時適用を求める大学関係者の要請書

  「全ての意志ある高校生等が、安心して勉学に打ち込める社会をつくる」ことを目的に設けられた公立高校無償化・高等学校等就学支援金制度(以下「高校無償化」制度)が始まって間もなく1年を迎えようとしていますが、いまだ朝鮮学校の生徒には就学支援金が支給されていません。大学はいま入試シーズン真っ只中ですが、公私立の高等学校、高等専修学校、朝鮮学校以外の外国人学校の生徒らは同制度の恩恵を受ける一方で、朝鮮学校の生徒のみ「安心して勉学に打ち込め」ない状態で受験せざるを得ないという露骨な格差が生じています。わたしたちはこの異常な事態を決して容認することができません。

 政府は、「高校無償化」制度の朝鮮学校への適用については、「教育上の観点から客観的に判断するものであって、外交上の判断などにより判断すべきものではない」と国会の場などで明言してきました。ところが、幾度も適用の判断を先送りにしたあげく、昨年11月23日の延坪島砲撃を受けて、「北東アジア地域全体の平和と安全」なる観点から手続きを「停止」しました。これは誰が見ても矛盾であり、外交問題を朝鮮学校への就学支援金支給に転嫁する措置に他なりません。

そうした揺れ動く政府の対応の影響をも受けながら、大阪府や東京都をはじめとする複数の都道府県では、長年にわたって朝鮮学校に支給してきた教育助成の「中断」「留保」などの措置をとるにいたっています。さらに、今年から特定扶養控除の減額がはじまり、高校生相当の年齢の子どもをもつ保護者は増税となります。つまり、朝鮮学校に子どもを通わせる保護者には、幾重もの不利益が課せられることになります。

 20世紀の日本は朝鮮の民族教育を弾圧してきました。植民地支配下での民族教育の監視と弾圧、日本の敗戦後に広まった朝鮮人学校の強制閉鎖措置、その後自主的に再建された朝鮮学校にも様々な排除の政策がとられてきました。昨年来の政府・地方自治体の一連の措置は、まさにその歴史に連なるものであるといわざるを得ません。

 わたしたちは、4月に遡って朝鮮学校に就学支援金制度を即時適用することを、強く要求します。

呼びかけ人(五十音順)

板垣竜太(同志社大学)、市野川容孝(東京大学)、鵜飼哲(一橋大学)、
内海愛子(早稲田大学)、宇野田尚哉(大阪大学)、河かおる(滋賀県立大学)、
駒込武(京都大学)、坂元ひろ子(一橋大学)、高橋哲哉(東京大学)、
外村大(東京大学)、冨山一郎(大阪大学)、仲尾宏(京都造形芸術大学)、
中野敏男(東京外国語大学)、藤永壮(大阪産業大学)、布袋敏博(早稲田大学)、
水野直樹(京都大学)、三宅晶子(千葉大学)、米田俊彦(お茶の水女子大学)

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