徳島大、国内12位 昨年の世界大学ランク『徳島新聞』2011年1月20日付

『徳島新聞』2011年1月20日付

徳島大、国内12位 昨年の世界大学ランク

 英教育専門誌タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)の昨年の世界大学ランキングで、徳島大学が317位、国内では12位の評価を受けた。同誌は2004年から世界400位までのランクを発表しており、同大は初のランク入り。論文引用数などが高い評価につながったと分析している。

 評価は、研究論文の引用頻度や博士号取得者数、産業界からの研究費、全学生に占める留学生の割合など13項目が基準。厳格さや透明性を高めるため、今回からこれらの新指標を取り入れ、研究の質や成果が重要視されるようになったという。

 徳島大学は、大学院の研究に重点を置き、09年までに全5学部に博士・博士後期課程を設置。また、学長裁量でポストを新設し、研究や教育を支援してきた。評価の内容は明らかにされていないが、同大はこうした研究体制の整備に伴う専門誌への論文掲載数、論文の引用頻度の多さなどが、同誌の新しい評価方法に適合したとみている。昨年までは400位に入っていなかった。

 香川征学長は「ランキングの方法はさまざまあり、一喜一憂するものではないが、成果が評価されたのは喜ばしいこと。今後も研究大学を目指して力を入れていきたい」と話している。

 ランキングでは、米国のハーバード大が1位。国内の大学では東京大の26位が最高で、京都大57位、東京工業大112位と続いた。

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