「行動できる助産師を」…高知大大学院が養成課程『読売新聞』2011年1月6日付

『読売新聞』2011年1月6日付

「行動できる助産師を」…高知大大学院が養成課程

 高知大学は4月から、大学院看護学専攻に「実践助産学課程」を新設し、先進的な周産期医療や中山間地域などでの実習を取り入れて、高度な技術と知識を持った助産師の養成を目指す。

 国立大の大学院で助産師の養成課程を設けるのは全国で初めて。

 出産年齢の高齢化や不妊治療の普及などで出産のリスクが高い女性が増える中、安心して出産できる環境を整えようと、看護師、助産師として3年以上の実務経験がある人や、看護師の国家試験の受験資格を持つ人を対象にしている。

 2年間で、胎児の超音波診断や新生児の蘇生など周産期医療の知識と技術を学ぶほか、過疎地の診療所や福祉施設、不妊専門外来などの実習にも力を入れる。

 高知県内では出産できる医療機関や助産師が高知市内に集中し、出産・育児環境が十分に整っておらず、看護学専攻長の尾原喜美子教授は「自ら判断し、行動できる助産師としての豊富な知識に加え、地域の中で、女性が生きていく上での課題が見つけられる広い視野を養ってほしい」と話している。

 定員は看護学専攻12人のうち5人程度で、今春入学を目指す志願者の出願は7日午後5時まで受け付ける。問い合わせは同大医学部看護学科事務室(088・880・2520)。

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