東大、文理融合の人材育成-教養学部改組し新学科『日刊工業新聞』2011年1月5日付

『日刊工業新聞』2011年1月5日付

東大、文理融合の人材育成-教養学部改組し新学科

 東京大学は今年、次代を担う文理融合型の人材を育成する教養教育の改革に乗り出す。4月に教養学部を改組し、文系と理系の枠を超えた新学科を設置する。

 社会が求める人材が多様化する中、幅広い教養と深い専門知識を備えるリーダーを育てるのが狙いだ。国の大学院重点化政策の下で学際的な大学院を先駆けて整備してきた東大が、2011年度からは文理融合を軸に大学卒業までに身につけるべき力の底上げを目指し教養教育の再編に着手する。

 東大は教養教育のカリキュラムを見直し、11年度以降に入学する学生を対象に、学部の3、4年次が在籍する教養学部の後期課程を再編する。文系と理系にそれぞれ分かれている現行の6学科を「文系」「理系」「文理融合」の3学科に組み替える。140人の学部の総定員は変更せず、13年度から実質的な新体制に移行する計画だ。

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