『高知新聞』 2010年12月26日付
元教授2人が控訴 高知大学長任命訴訟
2008年4月、文部科学省が高知大学の学長に相良祐輔氏を任命したのは「違法」として、同大元教授2人が国に任命取り消しを求めた訴訟で、元教授側は25日までに、「任命の取り消しに当たるような違法は認められない」などとしてそれぞれの訴えを棄却、却下した高知地裁判決を不服とし、高松高裁に控訴した。
学長選考に伴う学内意向投票で、2通りの集計結果が出て選考手続きに疑義が生じ、相良氏の対立候補だった高橋正征氏と選考会議メンバーだった根小田渡氏が提訴。
地裁判決は「開票終了後に票のすり替えがあった疑いは払拭できない」と指摘しつつも、「一連の手続きの公正を害したとは認められない」などとした。