『中国新聞』2010年12月25日付
広島大、修学継続へ新奨学金
広島大(東広島市)は24日、経済的事情で授業料の支払いが困難な在学生を支援するため、新たな奨励金制度を導入したと発表した。寄付金などの基金を財源に充て、期限は3~5年を想定している。
広島大修学継続奨励金制度で、授業料の半額分を援助する。成績や経済状況に応じて受けられる、運営費交付金による授業料免除の基準を満たしていたのに、予算の関係で受けられなかった在学生が対象。本年度後期は留学生を含む46人に計約615万円を支給する。
広島大は2007年に、年間10人が授業料免除や奨学金を受けられるフェニックス奨学制度を独自に導入。支援の幅を広げるため奨励金制度を新設した。
定例記者会見で、浅原利正学長は「長引く不況で授業料免除の申請者数は年々増加している。少しでも多くの学生を支援したい」と話した。