医学部新設など検討スタート 文科省の専門家会議『日本経済新聞』2010年12月23日付

『日本経済新聞』2010年12月23日付

医学部新設など検討スタート 文科省の専門家会議

 文部科学省は22日、大学医学部の新設の是非や入学定員の拡大などを検討する専門家会議の初会合を開いた。深刻化する医師不足の解消が狙いで、新設が認められれば約30年ぶりの方針転換になる。来年中に方向性を出す方針。

 会議は大学、病院、自治体の関係者や日本医師会役員らで構成。同日の会合では「新たなタイプの医学部新設が必要だ」との意見が出る一方で、人口減で将来は医師数が過剰になるとの予測から新設に反対する意見があった。地域による医師数の偏りの改善の優先を求める声も上がった。

 政府は1982年と97年に医学部の定員削減を閣議決定し、新設も79年の琉球大を最後に認めてこなかった。しかし医師不足が深刻になったことから方針を転換し、2008年度から4年連続で総定員を増やしている。

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