岩手大学長に藤井氏再選 「知の府を築く」『岩手日報』2010年12月22日付

『岩手日報』2010年12月22日付

岩手大学長に藤井氏再選 「知の府を築く」

 岩手大は21日、盛岡市の同大で学長選考会議(議長・谷村久興谷村電気精機会長)を開き、来年6月4日の任期満了に伴う次期学長の最終候補者に現学長藤井克己氏(57)を選出した。藤井氏は「地域の期待に応える『知の府』を築く」と2期目への決意を述べ、文系2学部が平泉などをテーマに地域に根差した独自研究を展開することも表明した。

 同会議は、教職員596人による投票(投票者数488人、投票率81・9%)結果を踏まえ、第1次候補者に藤井氏=269票、第2次候補者に同大工学部長の堺茂樹氏(60)=207票=を決定。委員9人が協議し藤井氏を選んだ。

 藤井氏は「法人化第2期計画を実行するチャンスをもらった。教育、研究、地域貢献の3本柱をさらに強化し、国際交流も推進していきたい」と話す。

 地域貢献を目的とした拠点研究として来年度から、人文社会科学部は「岩手豊穣(ほうじょう)学―宮沢賢治を中心とした岩手の研究」、教育学部は「平泉文化の国際性と地域性―中国の古代苑池庭園との比較を中心に」をテーマに展開。各10人の研究者と学生が歴史文化や豊かさの定義などを研究する。

 藤井氏は来年6月5日付で文部科学大臣から学長に再任される予定。任期は2014年3月31日まで。

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