富山大付属病院:南病棟、新しく完成 来月8日から使用『毎日新聞』富山版2010年12月15日付

『毎日新聞』富山版2010年12月15日付

富山大付属病院:南病棟、新しく完成 来月8日から使用

 富山大付属病院(富山市杉谷)の新しい南病棟が完成し14日、報道陣に公開された。来年1月8日から使用される。

 同病院は建設から30年以上がたち老朽化しているため、08年秋から順次新築工事が行われている。

 南病棟はその第1弾として完成。鉄筋コンクリート7階建てで、延べ約1万3000平方メートル。総工費は約47億円。

 全体の病床数はこれまでと同じ612床だが、高度な医療に対応するため、新生児集中治療室(NICU)をこれまでの9床から12床に、新生児継続保育治療室(GCU)も6床から10床にそれぞれ増床した。NICUでは専任医師4人体制で治療にあたる。また新たに心筋梗塞(こうそく)患者などに対応するため冠状動脈疾患管理室(CCU)も6床設けた。

 個室は61室に増やし、1日2万4000円の差額個室も設けた。

 内装は同大芸術文化学部とタイアップし、おしゃれなデザインを各所に施した。

 遠藤俊郎病院長は「特に周産期医療などに大きく貢献できる施設になるだろう」と話している。

 この日は完成式典も行われ、約120人が出席した。今後、他の病棟や手術部、外来、中央診療部などを順次新築し、最終的な完成は2017年度になる予定。【青山郁子】

 

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