秋大医学部40周年記念式典、秋田市 「地域医療へ一層貢献」『秋田魁新報』2010年11月29日付

『秋田魁新報』2010年11月29日付

秋大医学部40周年記念式典、秋田市 「地域医療へ一層貢献」

 秋田大医学部の創立40周年記念式典が28日、秋田市の秋田ビューホテルで開かれた。大学や医療関係者ら約260人が出席し、40年の節目を祝うとともに一層の発展を目指すことを誓い合った。

 式典では本橋豊・医学部長が「地域医療に貢献するという使命を忘れずに医療人を輩出してきた。地方国立大として地域に根差した医学教育を進め、世界に情報発信できる医学部として発展を目指す」と式辞。茆原(ちはら)順一・付属病院長が「今まで以上に医学部と病院が一体となり、地域医療への貢献を果たしたい」と述べた。

 式典に先立ち、秋田市出身の脚本家・内館牧子さんが「秋田大学医学部に望むもの」と題して記念講演した。内館さんは2008年に滞在中の盛岡市で体調を崩し、約4カ月間入院した自身の体験を紹介。「医師や看護師の言葉で希望を持ち、頑張ることができた。患者に希望を与えることは医療関係者の大事な役割」と指摘し、「秋田の医療に秋田大が果たす役割は大きい。より優れたプロ集団であってほしい」と述べた。

 同大医学部は1970年、戦後初の国立大医学部として創立。翌年には当時の県立中央病院が国に移管され、医学部付属病院が開院した。2002年に医療技術短期大学部が医学部保健学科に改組され、現在に至っている。

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