鹿児島大病院に救命救急センター設置へ 県内2カ所目『南日本新聞』2010年10月28日付

『南日本新聞』2010年10月28日付

鹿児島大病院に救命救急センター設置へ 県内2カ所目

 鹿児島大学病院8件(725床、高松英夫院長)は27日、2013年4月に救命救急センター開設を計画していると明らかにした。既存の救急部を拡充し、11年度から医療機器の更新などの整備を進めていく。設置されれば、鹿児島市立病院に続き県内2カ所目となる。

 県によると、センター設置には「専用病床おおむね20床以上の保有」が要件。現在の救急部の専用病床4床を10床に増やし、他部門と協力して病院全体で確保を目指す。国の地域医療再生臨時特例交付金(鹿大救急関係分は2億円)などを活用して医療機器を更新、複数の重症患者を同時に診療できる体制をつくる。

 同院への救急搬送は年間400~500件。救急部は医師8人体制だが専従は1人で、当直は他科からの応援をもらい対応している。センター開設に向け、救急部の専任教授を選考中。今後、専従医師や看護師の増員、放射線技師、臨床検査技師の配置を検討していく。

 高松院長は「大学病院8件として県内の救急医療体制の充実に貢献するため、ぜひとも実現させたい。センター開設は、県外に出た若い医師を鹿児島に引き戻す新たな魅力にもなりうる」と話した。

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