若手研究者に奨励金 東北大病院関連財団が学生賞を創設『河北新報』2010年10月28日付

『河北新報』2010年10月28日付

若手研究者に奨励金 東北大病院関連財団が学生賞を創設

 東北大病院内の薬局や食堂を運営する財団法人「辛酉(しんゆう)会」(平則夫理事長)は本年度、収益の一部で、東北大大学院医学系研究科博士課程の若手研究者らを支援する「辛酉優秀学生賞」を創設した。初めての授与式が19日、東北大病院で行われた。

 特別賞(50万円)は再生医療を通じた腎不全の治療の研究に取り組む豊原敬文さん(腎高血圧内分泌学)、優秀賞(10万円)は竹内光さん(脳機能開発)ら5人に贈られた。いずれも優れた研究成果が評価された。

 平理事長が一人一人に賞状を手渡し「受賞を土台に、世界に誇れる研究成果を挙げてほしい」と激励。受賞者を代表し、豊原さんが「支えてくれた方々に恩返しできるよう、研究に取り組んでいきたい」と述べた。

 辛酉会はこれまで、収益の一部で医学部学生の部活動などを支援。国の予算縮減などで若手研究者の経済環境が厳しくなっていることなどを受け、賞を新設した。19人の応募があり、指導教員を除く医学系研究科教員らで構成する委員会で審査した。

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