医学部定員、来年度も増加へ 文科省、87人臨時増か 共同通信配信記事2010年10月21日付

共同通信配信記事2010年10月21日付

医学部定員、来年度も増加へ 文科省、87人臨時増か

 文部科学省は21日、深刻な医師不足を解消するため、大学医学部の総入学定員の臨時増を来年度も維持すると発表した。

 総入学定員は本年度、過去最多の8846人になった。具体的な人数は各大学が今月25日までに文科省に申請し、12月に正式決定するが、これまでに全国でさらに87人の増員希望が寄せられたという。

 臨時増は(1)都道府県が地元勤務を義務付けるかわりに奨学金を出す「地域枠」では各都道府県につき10人以内(2)複数の大学で連携し研究医養成の拠点を目指す場合は各大学につき3人以内(全国で最大10人)(3)歯学部の定員を減らす大学は減員の範囲で10人以内(同30人)―が主な内容。

 この方式は本年度入学者から導入され、2019年度まで継続する。本年度は360人が認められた。

 一方、9月に厚生労働省が公表した「必要医師数実態調査」で、地域や診療科ごとの医師の偏在が明らかになったことなどを踏まえ、文科省は近く、約30年ぶりとなる医学部新設などを論議する専門家会議を設置し、検討を進める方針。

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