提訴:「北大事務怠慢で失業保険が出ず」 元契約職員、損害賠償を求め『毎日新聞』北海道版2010年10月1日付

『毎日新聞』北海道版2010年10月1日付

提訴:「北大事務怠慢で失業保険が出ず」 元契約職員、損害賠償を求め

 北海道大学が研究施設の契約職員に対し、契約終了後に離職証明書をすぐ交付しなかったため失業保険を受けられなかったとして、元契約職員の女性(28)=札幌市=が30日、北大を相手取って約68万円の損害賠償を求めて札幌地裁に提訴した。

 訴えによると、女性は04年4月から北大の研究施設で6年間、契約職員として働いていたが10年3月に雇い止めされた。その際、北大が失業保険の申請手続きに必要な離職証明書を雇用契約終了後すぐにハローワークへ交付しなかったため、もらえるはずの再就職手当などがもらえなかった。女性は同年5月に別の研究機関に再就職している。

 会見した女性は「失業者の生活にかかわる書類を出さなかったことは見過ごせず、北大の怠慢を正したい」と話した。北大は「訴状が届いていないのでコメントできない」としている。【久野華代】

Proudly powered by WordPress   Premium Style Theme by www.gopiplus.com