緊急報告と協力要請 岐阜大学長  森 秀樹 平成22年9月25日

全教職員および学生諸君へ(緊急報告と協力要請)

緊急報告と協力要請

岐阜大学長  森  秀 樹

 さて政権交代後の初めての本格的な編成となる平成23年度国家予算の基本方針として,政府は財政健全化のため歳出の大枠が71兆円を超えないものと決めております(本年6月22日閣議決定)。これによって,各省は大変厳しい23年度予算要求をせざるを得なくなりました。教育の基本である国立大学運営費交付金の減少への危機感によって国立大学協会(国大協)は文部科学省を含む多方面への動きを展開し,本学においても他の国立大学と同様,地元国会議員を含む関係方面への協力をお願いして来ているところであります。8月末に行なわれた文部科学省の23年度概算要求・要望額(要望額は新しく「元気な日本復活特別枠」として設定された)は前年度概算要求より4.3%増の5兆8,348億円となりました。しかしながら,この内,8,628億円は競争性の高い要望額(特別枠)となっております。要望額には,国立大学法人運営費交付金の一部(基盤強化630億円,授業料減免254億円),私立大学等経常費補助513億円,育英奨学金897億円,科学研究費補助金350億円,学校施設耐震化1,898億円などが入っております。特に,学生厚生関係の予算が含まれている点が懸念されます。各省の要望額の総計は約3兆円となっており(文部科学省が最大),「政策コンテスト」による優先順位付けによって1兆円を超える額が決定されます。9月7日の閣僚懇談会において,9月下旬を目途に,「特別枠」要望について「パブリック・コメント」を実施し,「パブリック・コメント」の結果を内閣官房で集計,優先順位付けを行なう「評価会議」での基礎資料とすることが官房長官から出ております。なお,パブリック・コメントの結果は10月下旬に公表するとされております。つきましては,全学教職員の皆様や学生諸君には岐阜大学を含む国立大学存続発展の為,是非パブリック・コメントへの参加をお願い致します。パブリック・コメントの公開期間,アクセスや記入要領については国大協と打ち合わせの上,ホームページなどで速やかに連絡致します。本来,国の未来を決定するとも言える高等教育への投資は政策的にも最優先されるべきものと考えますが,政府は政策決定を国民目線での意見を重視して行なうとしており,理解をお願いしたいと思います。

平成22年9月25日

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