国立大、制度趣旨に反し運用=目的積立金、文科省に意見-検査院 時事通信配信記事2010年9月29日

時事通信配信記事2010年9月29日

国立大、制度趣旨に反し運用=目的積立金、文科省に意見-検査院

 経営努力で無駄を省いた結果浮いた資金を翌年度予算に繰り越せる国立大学の「目的積立金制度」に明確な基準がなく、使途も公表されていないことが29日、会計検査院の調査で分かった。この結果、制度本来の趣旨と異なる消耗品購入などに充てられているとして、検査院は文部科学省に使途基準を定めたり、審査を厳格にするよう改善を求めた。

 検査院が全国の86国立大学を調べた結果、本来は大学ごとの複数年にわたるプロジェクトに計画的に使われるはずの目的積立金が、大半の大学で消耗品購入や修繕費、備品費などに使われ、使途も開示されていないことが判明。2004~08年度に取り崩された積立金のうち約4割に当たる347億円がこうした本来の趣旨と違う用途に支出されていた。

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