弘大3施設が研究所昇格『陸奥新報』2010年9月28日付

『陸奥新報』2010年9月28日付

弘大3施設が研究所昇格
 

 弘前大学(遠藤正彦学長)は10月1日付で、自然エネルギーを研究する北日本新エネルギー研究センター、全国最大規模の植物園である白神自然観察園、被ばく医療の教育研究の充実を図る被ばく医療教育研究施設を、同大の学部、研究科と同等となる研究所に昇格させる。従来より特色のある研究所にする狙いで、同大が研究所を設置するのは今回が初めてとなる。27日の学長定例会見で遠藤学長が明らかにした。

 研究所は教授会を構成し、研究所長が学内の教育・研究方針を検討する教育研究評議会のメンバーになるなど、他の学部、研究科と同等となる。また、将来的な構想として北日本新エネルギー研究所(仮称)を母体とした大学院(博士課程)設置も視野に入れている。

 遠藤学長は「教育研究が主体的に行えるようになる。白神やエネルギー関係など県内の地域状況を踏まえた教育研究を特化し、研究所の性格がより明確になる」と強調した。

 会見では、今年7月に本格稼働した弘大医学部附属病院高度救命救急センターの受け入れ状況(7、8月)についても説明し、「救命率が高く、地域の医療に対しては大きな貢献をしている」とするも、「経営上はもう少し長い目で見ないと大変厳しい」と現状を述べた。

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