大学病院の定員割合、初の増加 来年度の臨床研修医募集 共同通信配信記事2010年9月15日付

共同通信配信記事2010年9月15日付

大学病院の定員割合、初の増加 来年度の臨床研修医募集

 厚生労働省は15日、新人医師の臨床研修制度について来年度の募集定員を発表した。全国の定員総数は1万900人で本年度より201人増。実施病院数は21カ所減の1038で2年連続減少だが、2004年度の現行制度開始以降、待遇面などから減少傾向が続いていた大学病院の占める割合が47・1%(04年度は56・7%)と初めて増加する。

 都市部を抱える東京、神奈川、愛知、京都、大阪、福岡の6都府県の定員合計が全体に占める割合は39・8%で0・1ポイント増加。一方で残る41道県の合計も60・2%で2年連続で6割を超えた。

 厚労省は、不足している地域に医師を派遣した場合、定員枠を増やすとした効果があったとして「現行制度導入で都市部の民間病院に集中したが、大学病院に医師が戻るのではないか」と分析している。

 

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