交付金削減、10、20年の研究できない 大阪大と共産党懇談『しんぶん赤旗』2010年8月31日付

『しんぶん赤旗』2010年8月31日付

交付金削減、10、20年の研究できない
大阪大と共産党懇談

日本共産党の宮本岳志衆院議員、改正(かいしょう)充学術・文化委員会事務局次長、そろり邦雄吹田市議は30日、大阪大学(吹田市)を訪れ、国立大学の深刻な現状の打開方向について、門田守人、高杉英一両副学長と懇談しました。

宮本氏は、これまでも日本共産党が東京大学をはじめ全国の大学と懇談していることをのべ、大阪大学からもきたんない意見を聞かせていただきたいとあいさつしました。改正氏が党の大学政策提案(6月発表)について説明しました。

門田氏は、来年度予算で運営交付金が1割削減されれば同大学では50億円、3年後には150億円の削減になると述べ、「大学としてとても対応できる額ではない」、高杉氏は、「運営交付金がなければ、10年、20年をみこした研究ができなくなり、優秀な研究者が日本に残らなくなる」と強調。「提案の方向でぜひがんばっていただきたい」(門田氏)と期待を語りました。

また門田氏は、産業に直結した研究でなければだめという政治が強まってきたことに危ぐを表明。高杉氏も「科学が最先端にいってなければ技術も二流になっていく」とし、「提案で、科学研究費の配分は目利きのある審査でとしているところがいい」と語りました。

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