11年度予算:運営交付金削減問題 「群大機能停止する」 教組、反対声明『毎日新聞』群馬版2010年8月24日付

『毎日新聞』群馬版2010年8月24日付

11年度予算:運営交付金削減問題 「群大機能停止する」 教組、反対声明

政府が閣議決定した11年度予算の概算要求基準を巡り、群馬大学教職員組合は23日までに、国立大の運営費交付金や科学研究費補助金の10%削減方針について「交付金削減は群馬大学を機能停止に追い込む」などとする反対声明を発表した。予算の削減を速やかに見直し、撤回することを求めている。

同組合の試算によると、11年度の削減額は12億4240万円。この額を人件費に置き換えると、教授232人中のうち111人分に相当する。また学部学生の授業料(夜間コース以外の学生で年間53万5800円)に置き換えた場合は、年間約25万円の値上げに相当するという。

声明は、予算の削減について「国立大学が破壊されると教育格差が拡大する」と厳しく批判。さらに「多くの医学部を抱える国立大学なくして医師・看護師などの医療従事者の増員はできない」としている。【奥山はるな】

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