東北大、産学連携理事新設 数井前経産局長を起用『河北新報』2010年8月16日付

『河北新報』2010年8月16日付

東北大、産学連携理事新設 数井前経産局長を起用

東北大は15日までに、自動車産業を中心に東北への企業立地が進んでいることから、新たに産学連携担当理事のポストを設け、前東北経済産業局長の数井寛氏(51)を起用することを決めた。企業との共同研究の推進や、研究シーズ(種)を活用した地域経済活性化を目指す。16日付で採用し、任期は2012年3月まで。

数井氏は東京都出身、東大卒。1982年に通産省(現経産省)に入り、中小企業庁長官官房参事官、同庁経営支援部長などを経て、09年7月から10年7月まで東北経済産業局長を務めた。

東北では、トヨタ自動車グループのセントラル自動車(相模原市)、半導体製造装置大手の東京エレクトロン(東京)の宮城県内進出をはじめ、産業集積の動きが活発化している。

産業界の動きを受けて、東北大は、これまで研究担当などの理事が兼務していた産学連携分野に専任の理事を置くことを決定。民間企業関係者も含め、人選を進めてきた。

井上明久総長は「福島や岩手など、東北の広いエリアで産業集積が進んでいる。東北経産局長としての経験や人脈などを生かしてもらいたい」としている。東北大が整備を進めている青葉山新キャンパス内の産学連携拠点「サイエンスパーク」の設立準備も担当するという。

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