国立大交付金 福大は10億減 文教費10%削減で試算 北陸4大学が反対声明『産経新聞』2010年8月6日付

『産経新聞』2010年8月6日付

国立大交付金 福大は10億減 文教費10%削減で試算 北陸4大学が反対声明

政府の平成23年度予算の概算要求基準で文教・科学振興費の10%削減が示されたことについて、福井大は5日までに、国立大学法人運営費交付金が機械的に10%カットされた場合、年間10億円減るとの試算をまとめた。学部の学生約3700人の授業料でまかなおうとした場合、約27万円の値上げに相当するという。

同交付金は主に教職員の人件費などの大学を運営する基礎的な経費。平成16年に国立大が独立行政法人化して以来、毎年1%のペースで削減が続いている。

福井大の場合、平成16年度の交付金と22年度の交付金との差額は1億8千万円。22年度の交付金は99億2千万円で、10%が削減されると9億9200万円となり、5倍以上の額が一度にカットされる懸念があるという。

同大と金沢大、富山大、北陸先端科学技術大学院大で構成する北陸地区国立大学連合の4大学長は3日、国立大学運営費交付金を削減の対象としないことなどを求める共同声明を発表した。

同交付金を一律で1割削減した場合、3年間で平成22年度当初比で3割の削減となり、研究や教育の体制が縮減されるほか、人材育成の継続性が絶たれるとしている。

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