三重大と津市が企業支援室開設 大学発ベンチャー起業家の成長を手助け『読売新聞』三重版2010年8月6日付

『読売新聞』三重版2010年8月6日付

三重大と津市が企業支援室開設 大学発ベンチャー起業家の成長を手助け

新分野での起業化に向けてその芽を育てている三重大の「キャンパス・インキュベータ」を“卒業”した大学発ベンチャー起業家が、さらに本格的に成長するのを応援しようと、同大と津市は5日、同大学内に企業成長支援室をオープンさせた。キャンパス・インキュベータでの入居期間が満期を迎えるなどして、巣立っていく起業家の独り立ちを見守り、手助けしようという手厚い地域産業支援が目的だ。(青山丈彦)

キャンパス・インキュベータは、2004年4月に同大内に設立された。起業を志す人たちが大学の教員らとの研究成果などを基に、事業化や商品化を目指して入居している。審査で認められて更新すれば、最長6年間の入居が認められる。

同支援室は48平方メートルの広さで、キャンパス・インキュベータの空き室を活用する。津市が運営費や備品など、初期投資として70万円を負担。サテライトオフィスとして打ち合わせなどに利用でき、これまで共同で取り組んできた大学関係者がいる学内に設置することで、移動も短時間となるうえ、三重大内にあることで他社への信用も得られやすいという。津市内に事業所を置くことが入居条件で、最長5年間入居が可能。当初は、食品や化粧品などの機能性や安全性を評価する企業と、たんぱく質「エラスチン」による再生医療を研究する企業の2社が入居して、共同使用する。

開所式で、内田淳正学長は、「ベンチャー企業をさらに発展させるには、さらなる支援体制が必要。新しい企業が増えることで、地域の活性化になる」とあいさつ。式典後、内田学長と松田直久津市長が、同支援室入り口に看板を設置した。

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