『陸奥新報』2010年8月3日付
弘大病院に「がんサロン」 患者ら語らう場に
弘前大学医学部附属病院(花田勝美院長)に2日、津軽地域の患者やその家族らが情報交換もできる「がん診療相談支援室・がんサロン」が開設した。サロンは同病院内1階の1室に設けられ、看護師の資格を持つがん相談員2人が常駐。がんに関することや支援制度などについてアドバイスする。
同病院は2007年に国が地域がん診療連携拠点病院として指定、これまでも専属の看護師2人が「がん相談員」として、がんで悩む院内外の患者らの相談に面談や電話で応じていた。
同病院によると、同サロンの開設は県内で初めて。患者やその家族らが情報交換し、心の悩みや不安を語り合う場として、患者らの強い要望を受け実現した。
同サロンには看護師でがん相談員の野呂政子さんと成田美奈子さんが待機。がんに関する本を貸し出すほか、がん情報誌などを用意した。インターネットやDVDも利用できる。
開設初日の2日には、早速患者や家族が訪れ、サロンの利用方法やインターネット利用について相談していた。同病院腫瘍センターの西條康夫センター長は「院内にかかわらず、津軽地域のがんの患者や家族が気軽に相談できる場。可能な範囲でサポートしていきたい」と話した。
同サロンは月~金曜日(午前9時~午後4時、受付時間は午前8時半~午後5時)に開設。問い合わせ・相談は同サロン(電話0172―39―5174)