「長期的観点で配分を」 国立大予算の削減に反対 北陸4国立大が共同声明『産経新聞』2010年8月4日付

『産経新聞』2010年8月4日付

「長期的観点で配分を」 国立大予算の削減に反対 北陸4国立大が共同声明

政府が7月末に閣議決定した平成23年度予算の概算要求基準で、国立大の運営費交付金や科学研究費補助金が10%削減とされたのを受け、富山大や福井大など北陸の4国立大の学長は3日「長期的な観点で予算配分を行うよう強く要望する」などとする共同声明を発表した。

4国立大の試算によると、運営費交付金は年間で計約45億円削減される可能性があるといい、声明は「学科、学部の削減を招きかねず、失われる人的、経済的損失は予測できない」などと主張している。

金沢大で記者会見した中村信一・金沢大学長は「科学技術の創造や強い人材の育成は必要不可欠で、国立大の果たす役割は非常に高い」と強調。西頭徳三・富山大学長は「国家財政は非常に厳しい状態だが、重要な人材教育を切っていいのか、危惧の念を抱いている」と述べた。

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