『中日新聞』福井版2010年8月1日付
看護師のキャリアアップ応援 福井大でセンター開所式
看護師の技能向上を図る福井大大学院医学系研究科付属看護キャリアアップセンターの開所式が31日、永平寺町の同大松岡キャンパスであった。同センターは、新人や職場復帰を目指す看護師の技術指導や、高度医療に対応できる「認定看護師」の育成を目的に1月に開設。8月から本年度初の講座が始まるのを前に、本格始動を記念して開いた。
開所式には同大医学部教授を兼ねる石崎武志センター長や上田孝典医学部長ら大学や県内の医療関係者約40人が出席。テープカットや看護学科棟1階にある事務所に看板を掲げて式を祝った。
石崎センター長は「医療の質を維持できるよう各看護師が技能を向上させ、現場を離れた人も学び直せる場所にしたい」と抱負を語った。
同センターは19日、診断の基礎などを学ぶ看護師を対象とした実践能力開発講座を開講する。来年度には、県内初となる認定看護師の育成機関として教育課程を設ける予定で、肺や気管支の病気に対応する慢性呼吸器疾患分野を手掛ける。
実践能力開発講座は受講生を受け付け中で、認定看護師についても秋以降に募集を始める。問い合わせは、看護キャリアアップセンター=電0776(61)8569=へ。 (原田晃成)