松川事件資料室の存続へ基金設立 福島大が募金呼び掛け『河北新報』2010年7月20日付

『河北新報』2010年7月20日付

松川事件資料室の存続へ基金設立 福島大が募金呼び掛け

松川事件の研究拠点「松川資料室」を存続させようと、福島大(福島市)が「松川資料研究基金」を設立し、個人や企業に募金への協力を呼び掛けている。

1949年8月に福島市松川で起きた事件では、列車の脱線転覆によって3人が死亡。20人が起訴され、死刑などを言い渡されたが、事件から14年後に全員の無罪が確定した。

同大の資料室には裁判記録や元被告、支援者らの手紙などが保存され、事件と裁判の全体像を知ることができる。大学からの予算が減額され、資料の収集・整理や運営費の工面が難しくなっていることから、基金を立ち上げた。

新谷崇一副学長は「収集した資料は国民共有の財産。一般の人もより利用しやすくなるよう整備していきたい」と話している。

募金は個人1口1000円、法人1口5000円。来年6月まで行う予定。連絡先は同大地域連携課024(548)8012。

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