東北大、エコ材料研究へ産学連携の新組織『日本経済新聞』2010年7月15日付

『日本経済新聞』2010年7月15日付

東北大、エコ材料研究へ産学連携の新組織

東北大学の金属材料研究所はこのほど、地球温暖化対策となる新エネルギー・省エネルギーに関する先端材料の産学連携組織「低炭素社会基盤材料融合研究センター」を発足、本格始動した。水素エネルギー向け貯蔵材料や省エネ型半導体・太陽電池の新材料、車両軽量化に対応する新鋼材などの共同研究プロジェクトを順次始めた。自動車や鉄鋼、家電、エネルギーなどの分野で技術の実用化につなげる。

同センターは今年度当初に金属材料研究所の内部組織として発足。このほど所属教授らが複数の大手企業と共同研究を進める合意書をかわした。

当面は古原忠センター長ら6人の教授が兼任で担当し、企業との間で個別の基礎・応用研究プロジェクトを順次開始する。各プロジェクトには金属材料研究所の他の教授陣も参画する。

東北大の金属材料研究所は材料研究分野における有力研究所のひとつ。現在はエレクトロニクス材料やエネルギー材料などに力を入れ、個別の教授らが企業との共同研究にあたっている。新センターでは低炭素社会を切り口に教授の知見を結集。注力分野の産学案件をさらに立ち上げ、東北大の技術の産業界への応用を促す。

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