『下野新聞』2010年6月24日付
企業と大学、連携強化 光産業振興協、個別マッチング重点に
県重点産業の一つに指定されている光技術産業の活性化を図る「とちぎ光産業振興協議会」(会長・谷田貝豊彦宇都宮大オプティクス教育研究センター長、86企業・団体)は23日、定期総会を宇都宮市内で開いた。
本年度は新規事業として、会員企業と大学教員の個別マッチングを強化する。企業側が宇都宮大や足利工業大などを個別に訪問。大学側は研究開発に関する課題についてアドバイスする。県工業振興課は「分科会など公の場では、オープンにしたくない情報もある。他社を気にせずに相談できるのがメリット」と説明している。
また、会員企業からの相談対応を充実させるため、県産業振興センターにもコーディネーター1人を配置。宇都宮大に設置予定の産学官共同研究拠点「光融合技術イノベーションセンター」に導入される機器類見学会なども予定している。
総会で顧問の福田富一知事は「県内大学の豊富な技術シーズと高度の研究開発拠点をフル活用し、新たな研究開発に取り組んでほしい」とあいさつした。