本格稼働前にヘリの離着陸訓練/弘大高度救命センター『陸奥新報』2010年6月23日付

『陸奥新報』2010年6月23日付

本格稼働前にヘリの離着陸訓練/弘大高度救命センター

弘前大学医学部附属病院高度救命救急センターの本格稼働が7月1日に迫る中、同病院の外来診療棟屋上に完成したヘリポートでの離着陸訓練が22日、初めて行われた。同センターの医師、県防災航空隊、弘前消防署員ら約30人が参加し、患者の搬送手順などを確認。県内唯一の高度救命救急センターは津軽地域だけでなく、県内全域や県外近隣地域の三次救急を担うため、ヘリの円滑な活用による救命率向上が期待される。

同ヘリポート(941.21平方メートル)は同病院外来診療棟の屋上に今年3月に完成し、融雪機能や照明設備を整備。ドクターヘリのほか防災ヘリなどにも対応し、最大で重さ6.5トンまでのヘリが着陸できる。

訓練では、防災ヘリ「しらかみ」が青森空港を離陸し、約15分で同ヘリポートに到着。救急引き継ぎ訓練や救急受け入れ訓練のため同ヘリポートに計3回着陸した。

その後、八戸市立市民病院を出発し青森空港で待機していたドクターヘリが到着。搭乗していた医師らと患者搬送訓練が行われた。

訓練について浅利靖センター長は「ヘリによる風の強さ、音の激しさを正確に知り体感できたことに意義があった。患者とのやりとりの仕方を確認でき、非常に良かった」と述べ、本格稼働に向け「トレーニングする課題も見え、自信を持って始められる」と語った。

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