教員養成系大学院の定員6倍増に 10年で2万5千人 共同通信配信記事 2010年6月14日付

共同通信配信記事 2010年6月14日付

教員養成系大学院の定員6倍増に 10年で2万5千人

鈴木寛文部科学副大臣は14日、共同通信の単独インタビューで、教員養成課程の抜本的見直しについて「今後10年間で徐々に教員養成系大学院の定員を増やし、最終的に(公立小中学校の採用数を満たす)毎年2万5千人を確保する」と述べ、定員を現在の約4千人から6倍強に増やす考えを明らかにした。

大学学部の4年間が基本の現行養成課程を、教職大学院や大学院教育学研究科に段階的にシフトさせる構想。教員の資質向上策は、川端達夫文科相の諮問を受けた中教審が論議しているが、具体的な制度設計を政務三役が言及したのは初めて。

教員養成をめぐり文科省は学部卒業後、大学院修士課程の1年~2年で実習中心の教育を受けさせる新制度の検討に着手している。ただ、教員採用で学部卒業者と大学院修了者が併存する移行期に、大学院修了者が安定した採用実績を上げられるかが課題とされる。

これに対し、鈴木副大臣は「養成と採用の一体化が重要。修了者の教員就職率は7~8割を目指す」と述べた。

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