「接続テスト」達成度試験に 有識者委が経過報告『朝日新聞』2010年6月14日付

『朝日新聞』2010年6月14日付

「接続テスト」達成度試験に 有識者委が経過報告

高校段階の学力を客観的に把握し、大学の入学者決定などに役立てる「高大接続テスト」(仮称)。具体像を検討してきた文部科学省の有識者委員会(代表・佐々木隆生北海道大特任教授)が議論の経過をまとめ、文科省に報告した。

委員会は国立大学協会や私立大学の関係団体、全国高校長協会などから約20人が参加、議論してきた。

経過報告によると、基本的特徴は、合否を決める選抜のためのテスト(入試やセンター試験)ではなく達成度テストであること▽高校教科書に記載される基本的な出題で過去問題も活用する▽高校在学中に何度も受けて生徒の目標達成を促すことなどだ。

また、1点刻みではない何段階かのスコアで成績を出すことや、高卒資格や大学入学資格試験でもないとした。

高大接続テストは、高校生の学力を底上げし、ペーパーテストのない推薦入試などを補完する仕組みとして注目されている。文科省は現在、教員養成改革に取り組んでおり、高大接続テストの本格検討はまだ先になりそうだ。(編集委員・山上浩二郎)

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